最近『愛着スタイル』という言葉をききました。調べていくうちに、思いあたる事例があり、これらを『愛着スタイル』というのだと知りました。これはぜひ婚活中の方にも知って欲しいと思い、今回のテーマとしました。

こんばんは。Mariage.Salon GMの奈島みやです。

仲良くなったと思ったら、なぜか急に距離を感じたり、つきあっているのに、あるいは夫婦なのに彼と私の間に隔たりを感じてしまう…手をつなぐことをしない、寝室が別などなど。

愛着スタイルとは他人とのコミュニケーションの傾向やくせのことです。パーソナルスペースの取り方も含まれます。幼少期の経験が人間関係にどう影響するかを表すもので、簡単にいうと以下のようなタイプがあります。

1. 安定型〜信頼できて安心感のある人間関係を築きやすいタイプ。
2. 回避型〜親密さを避けがちで、感情を表現するのが苦手なタイプ。
3. 不安型〜不安定で相手への依存が強いタイプ。
4. 恐れ回避型〜親密さを求めつつ、その関係が失われることを恐れる矛盾した感情を持つタイプ。

これらのスタイルは、成人期の恋愛や友人関係にも影響を与えます。幼少期の親との関係がどうだったかが、このスタイルを決める大きな要因です。

愛着スタイルを理解することで、自分や他人との関係がどう形成されるか、また改善するために何ができるかがわかります。

もう少し詳しくみてみましょう。愛着スタイルは、大きく以下の4つのタイプに分類されます。

1,4つのタイプ

①安定型(Secure Attachment)

自分自身や他者に対する信頼感が高く、感情的に安定している。人間関係においても安心感を持って接することができる。

行動パターン◆適度な親密さを求め、相手に対してオープンで誠実なコミュニケーションを行う。他者との関係においても安心感と信頼感を築きやすい。

②回避型(Avoidant Attachment)

他者との親密な関係を避け、独立性を重視する。感情を表現することが苦手で、他者に対して距離を置く傾向がある。
行動パターン◆親密な関係になることを恐れ、感情を抑え込み、冷淡な態度を取ることが多い。自己防衛的な行動を取りがち。

③不安型(Anxious Attachment)

他者に対する不安感が強く、愛情や関心を求めるが、その関係に対して不安を感じやすい。過度に依存的になることが多い。
行動パターン◆相手の行動に過敏に反応し、愛情確認のための行動を繰り返す。不安感から相手をコントロールしようとすることがある。

④ 恐れ回避型(Fearful-Avoidant Attachment)

親密な関係を求める一方で、その関係が失われることを恐れる。矛盾した感情を持ち、親密さと独立性の間で葛藤する。
行動パターン◆親密な関係を求めるが、その関係に対する恐れから回避的な行動を取る。パートナーに対して不信感を持ちやすく、感情の浮き沈みが激しい。

2,愛着スタイルの形成

愛着スタイルは主に幼少期の親との関係を通じて形成されます。親の応答性や一貫性が高い場合、子供は安定型の愛着スタイルを形成しやすくなります。一方、親が一貫性に欠けたり、感情的に不安定であったりする場合、回避型、不安型、恐れ回避型の愛着スタイルが形成されることがあります。

3,愛着スタイルの影響

成人期においても、愛着スタイルは恋愛関係や人間関係に大きな影響を与えます。例えば、安定型の人は健全で安定した関係を築きやすいですが、回避型や不安型の人は関係において問題を抱えることが多いです。愛着スタイルを理解し、自分の行動パターンを認識することは、より良い人間関係を築くために重要です。

4, 愛着スタイルの改善

愛着スタイルは一生固定されるものではなく、向き合う相手が変わるとタイプも変わります。そして、自己理解や心理療法を通じて改善することが可能です。特にカウンセリングやセラピーは、回避型や不安型の愛着スタイルを持つ人にとって有効なアプローチとなります。

最後に

愛着スタイルは、対人関係や恋愛において知っておくと自分が疲弊しない、時間を無駄にしないなど、知識で自分を守ることができます。自分やパートナーの愛着スタイルを理解することで、より良い関係を築くための手助けとなるでしょう。

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